家のすぐ近くの空き地に沢山の羊が現れました。
羊飼いのおじさんと犬4匹が見守る中、もくもくと草を食べていました。
4匹いる中で一番賢くておとなしい犬です。
羊が間違って道路の方へ移動しそうになると、すぐに走って行って道をふさぎ、少し吠えて方向を変えさせます。
ひつじたちはもくもくと雑草を食べます。
1日経つとその地はきれい刈られた後のようにスッキリしています。
電気もガソリンも使わない、騒音もない、とてもエコロジーな除草作業です。
羊が落とした糞はちゃんと肥料として役立ちます。
そんなこんなでいい事ずくめの羊による除草作業は農家の間で流行っています。
羊飼いのおじさんはルーマニヤ人でフランスに出稼ぎに来ているそうです。
11月にもなればルーマニヤは雪で覆われ仕事がなくなるし、羊飼いの賃金もフランスと比べるとかなり低いらしいです。
だからこの時期はフランスでこの仕事をしているそうです。
春になって雪が解けだしたらルーマニヤに戻って山に羊を移動させ、山に生えた新しい草を食べさせるんだそうです。
ルーマニヤの山では3000頭もの羊を1人で移動させるらしいです。
このおじさんの写真を撮らせてもらうのを忘れていました。ほとんどフランス語が話せない人で身振り手振りを加えての会話でした。
動物相手にはフランス語も必要ないですから、言葉が話せなくても仕事は出来るのですね。いろんな仕事があるものだと思いました。